偽王子さまの君と、今宵も共に。






んぐ。そりゃ照れますよ。逆に女子照れさせて楽しいですか?


「ま、今もかわいいけど」

「はい?」

「かわいい、って言ってんの。凛菜ちゃんってさ、都合の悪いとこだけ聞こえない耳でもしてる?」

「してませんが」

「だよね、そんな耳あったら俺欲しいぐらいだわ」


そう言うと、誠夜さんは元から近かった顔をわたしの耳へもっと近づけた。