誠夜さんに名前を呼ばれ、わたしはきょとんと首を傾げる。 ──と、ぎゅっと手を握られた。 へっ……!? 「人多いし、迷子になんないよーに」 「いいでしょ? 別に」と微笑まれ、自然と恋人繋ぎしてくる誠夜さん。 い、いやいや、よくないですよっ……!? 「は、放してくださいっ……! 誰かに見られたら恋人だと勘違いされますよ!」 「もう学校のやつらにはされてるし、よくない?」 んぐっ……そ、それはそうですけどっ……! でも、落ち着かない……。