「はい、10分経ちました」
ボーっとしていたら、やっと10分経ったみたいで、赤ペンに持ち替える。
問題を解けなかった分、先生の解説をしっかり聞かなくちゃ...。
そんな意気込みも束の間、先生の説明が、隠された解読前の暗号を語っているように感じる。
誰かに、「先生って今、何語話してる?」と訊きたくなるような、意味不明な言葉たちがつらつら述べられていく。
とりあえずメモしてるけど、全く理解していないので、どこが大切なところかさっぱり分からなくて――
チャイムが鳴った。
「はい、では今日の授業はここまで。各自しっかり復習してくるように」
え?私、まだ問題の半分もこたえ、メモしてないんだけど!?
時すでに遅し。
私の理科ライフは終わりを告げた...。

