「おはよう、ふうか。」
挨拶が飛び交う学校で私に話しかけてくれたのは...
「杏奈ちゃん...!」
私の大親友の女の子だ。
中学生一年生のときに仲良くなって、二年生も同じクラスになれた!
今年のおみくじは吉だったけど、気分は大吉だよ!
「今日も凪くんと登校したんでしょ?ウワサがさらに増してるよ?」
「えっ、嘘でしょ...!?」
私の今の一つ目の悩みは、私と凪のウワサ。
なんと、みんな私と凪が付き合ってるって言うの...!
「付き合ってないのに...。」
私と凪なんてすべてが釣り合ってないのに!
勉強、スポーツ、人望、その他色々...。
しかも凪はモテるから、女子からの視線も痛い...!
実際どうなの?と訊いてくる子達は一定数いるけど、毎回否定するのにも疲れちゃった。
というか、凪はずっとそばにいたから、幼馴染より家族に近い感覚だ。
「うーん、じゃあ、登下校の時間を変えるとか?」
杏奈ちゃんはそう言って解決策を教えてくれるけど、そもそも私と凪の家が同じ方向だから、絶対に会うんだよね...。
「それに...
朝の時間を教えてくれるのは、凪だし...。」
私は寝るのが大好きだからいつもギリギリの時間まで寝ていて、そのたびに登校時間に合わせて凪が迎えに来てくれる。
「あちゃー、ウワサは諦めるしかないね。」
「そんなぁ...」
そういえば、ウワサに対して凪はどう思っているんだろう...?
嫌がってるだろうなあ...。まあ、でも家が近いから仕方ないよね!
そういって自己暗示をかける。
はっ、もしかして私に恋人ができないのはウワサのせい...!?
と一人で考えている私に杏奈ちゃんが話しかけてきた。
「で、ふうかは無事にアプリをインストールできたの?」
「うぅ、杏奈ちゃんそれがね......
凪がダメだって言うのー!!」
二つ目の悩み、それは...
「え、ふうかまだ『気団マッチ』インストールしてないの!?」
クラスのみんなから驚かれる原因は、あるスマホゲームのこと。

