気団コンプレックス!

そうして部屋にたどり着いて、ドアを開けると、三人がミニテーブルの前で座っていた。

海くんが急いで私のもとへ駆け寄って、お盆をもってくれる。

「ごめんね、ふうか。手伝ってあげられなくて。」

「全然!気にしないで...!」

逆に海くんたちがリビングに来たら、お母さんたちがすごく驚くと思う。

「俺たちの分までありがとう」と海くんにていねいにお礼を言われる。


「ふわぁ...ふうかちゃんおはよぉ...。」

と二番目にあいさつしたのは、眠そうにしているオガくん。
寝起きだからか、寝癖がぴょこんとなっていて、耳みたいでかわいい。

「こら、オガも手伝え。」

「うぅん。」

「あ、ココア熱いから気をつけてね。」

本当は三人数分の飲み物を持ってきたかったけど、さすがに怪しまれるので(今も十分怪しいけど)、ココアを熱望していたオガくんとリアちゃんのみの分になった。

...私は後で水でも飲もうかな。


「おーい、リア。朝だよ。」

「あと二時間...。」

「ダメだよ。」

あはは...。
リアちゃんは今、部屋にあったぬいぐるみを抱き枕にしながらすやすや寝てる。
オガくんとリアちゃん、二人とも朝が弱いのかな...?

「海くんは朝型なんだね。」

何となく、そう思う。
こんなに朝、意識がはっきりしてるのってすごいのかも。

――そういうところから見たら、海くんは凪に似てるかも。

「言われてみれば、そうかもね。」

そういって、パンにジャムをていねいに塗って、私の方に向けてくる。