気団コンプレックス!

「だ、誰...?」

恐怖で声がうわずる。

「あ、君が俺達をだしてくれたの?」

いちばん優しそうな、青髪の男の子が一歩近づいてくる。

だ、だすって何が...?人は見かけによらないとはこのことなんだ...!


その時、カチャっと変な音がする。
上から、床に、何かが落ちる音。

タイミングが悪いことに、なぜかベッドの上にあったと思われるハサミが落ちてくる。

――男の子のすぐ前に。

「え。えっと...」

その子も驚いたみたいで、少し困惑してた。

でも、私はその時、その子よりもっと驚いてたと思う。
だって、このときは――その子が落としたように見えたから...。


「こ、来ないでっ!」

思わず呻きに近い声を発する。

言った後に、もちろん後悔した。
よく漫画でこういう展開は見てきたけど、今のは逆効果だと思うから...。