絶対にここから逃がさないという強い執着を込めるみたいに、強く強く抱きしめられる。
そして、再び私の首筋へと、その顔を深く埋めてくる。
「ひぁっ……待っ………っ」
身をよじって抵抗しようとしたけど、今度は首筋に牙を立てられることはなかった。
痛烈な吸血の代わりに、熱い唇が私の首筋の肌をゆっくりと這い、まるで見せつけるかのように、吸い付くようにして深い痕を残していく。
暴走して理性を完全に失っているはずなのに、その一連の動きには、まるで深く愛し合う恋人同士のような…狂おしいほどの温度が宿っていた。
「っ……ん……ちょっ、なにして……っ、叶兎くん…!」
いくら問いかけても、返事はない。
首筋に熱い唇をぴったりと押し当てたまま、チュ、と甘く皮膚を吸い上げて、消えない痕を刻みつけていく。
片手で後頭部をがっしりと押さえつけられて固定されているせいで、顔を動かすことすらできなかった。
唇はそのまま首筋から鎖骨へと滑り落ちていく。
吸血衝動のはずなのに、今度は噛まない、執拗に痕を残すだけ。
こんな時なのに私の心臓は爆発しそうになる。
いつのまにか腰を撫でていた手がゆっくりと背骨をなぞり上がり、冷たい指先が素肌に当たる。


