【第一夜】今夜、仮面の下で君を想う



 


オーナーの表情が、はっきりと変わった。



「……それは。」
 


声が、低くなる。
 


椿は、何も言わない。
 


ただ、黙っている。
 


オーナーは、

視線を逸らさずに、

その薔薇を見つめたまま、

ゆっくりと息を吐いた。



「一条……か。」
 


確認ではなく、断定だった。