「呪いをかけるほど伊吹をそういう意味で好きな人。伊吹か湊くん、心当たりない?」
(伊吹を好きな人……心当たり……)
「……いっぱいあります」
伊吹はこの学校で一番のモテ男子と言っても過言ではない。興味ない人にはとことん冷たいが、それも込みで「クールで素敵」と数え切れない女子を虜にしている。
数週間伊吹の隣で過ごしてきた湊は、伊吹を見る女子の沢山の熱い視線を思い出し、胃が重くなった。
数段低くなった湊の声のトーンに、思わずとでも言うように風真は笑いを零した。冷たい顔からいつもの砕けた表情に変わって、何となく安堵する。
「なるほどね。ま、その中の誰かがかけたんじゃない?」
「ど、どうやったら解けるんですか?」
「さあねぇ?」
「軽っ。さあねぇって……」
早く解かなきゃやばいですよ、と言おうとして。
ずっと黙っていた伊吹が、「……いい」と口を開いた。
「解かなくても、俺は別に気にしない」
「え、なんでっ」
「対象は異性だろ? そもそも俺は異性と接しないから何の支障もないし、俺が気をつければ呪いも発動しない。そのままにしておけば飽きるだろ」
(伊吹を好きな人……心当たり……)
「……いっぱいあります」
伊吹はこの学校で一番のモテ男子と言っても過言ではない。興味ない人にはとことん冷たいが、それも込みで「クールで素敵」と数え切れない女子を虜にしている。
数週間伊吹の隣で過ごしてきた湊は、伊吹を見る女子の沢山の熱い視線を思い出し、胃が重くなった。
数段低くなった湊の声のトーンに、思わずとでも言うように風真は笑いを零した。冷たい顔からいつもの砕けた表情に変わって、何となく安堵する。
「なるほどね。ま、その中の誰かがかけたんじゃない?」
「ど、どうやったら解けるんですか?」
「さあねぇ?」
「軽っ。さあねぇって……」
早く解かなきゃやばいですよ、と言おうとして。
ずっと黙っていた伊吹が、「……いい」と口を開いた。
「解かなくても、俺は別に気にしない」
「え、なんでっ」
「対象は異性だろ? そもそも俺は異性と接しないから何の支障もないし、俺が気をつければ呪いも発動しない。そのままにしておけば飽きるだろ」

