僕らが紡ぐ、不可思議な話。

「いいって?」
「ん」
「よし、じゃあお昼食べに行こ〜!」
 風真にガバッと後ろから肩を組まれる。湊と同じくそれをやられた伊吹が、「触んな」とその腕を払ったことは、言うまでもない。

 *

 とりあえず出店の多いグラウンドへと出た。
 もうこの時点で湊は女子の視点が痛い。囲まれたり話しかけられたりしないのは、伊吹がとんでもない圧を放っているからか。
「色々あるね〜! あっ、何あれ、美味しそう〜! 並んでくる!」
「わ、わかりまし──」
「各自、揃ったらあの鉄棒あたりで集合ね!」
 とんでもないハイテンション&速さで人混みの中に紛れていった風真。湊は呆然とそれを眺めてから、苦笑いした。