僕らが紡ぐ、不可思議な話。

 そしてそして、やって来ました、文化祭当日!
 湊の学校の文化祭は、土曜日と日曜日の二日で行われる。
 仕事は、主に裏方。部活がなく率先して文化祭準備を行っていた湊は、見事一番簡単で目立たない仕事、かつ、充分すぎる自由な時間をゲットした。
 休日のため、一般のお客さんも結構居る。しかも何故か皆お化け屋敷が好きなのか、湊のクラスは賑わっていた。
「星野〜、そろそろ交代な」
「あっ、うん」
 来店したお客さんの数をぼんやりと数えていると、小声でクラスメイトにそう言われた。交代ということは、もう十二時か。
「じゃあ、あとお願いします」
「おう。楽しんで来いよ」
「ありがとう」
 ぺこりと頭を下げて、出口のドアからお客さんに混じり出る。その最中、お化け屋敷から悲鳴が聞こえてきて、ビクッと反応してしまった。