僕らが紡ぐ、不可思議な話。

「伊吹っ。ごめん今、文化祭の準備してて」
 文化祭の準備期間中は一緒に帰らない方がいいかなと、今更そんなことに気づく。すると「星野、またな!」と声をかけられた。
「え? いや、悪いよ、まだ手伝う──」
「いや! ばいばい! また明日!」
「またね星野くん!」
「え、えぇ?」
 半ば追い出されるように伊吹の元へ向かわされる。
 振り返ると、あの小鳥遊先輩を待たせるor誘いを断るなんて有り得ない! みたいな顔をしていて、察した湊は大人しくバッグを持ち伊吹の隣に並んだ。
「じゃあみんな、ごめんね。ありがとう。お先に失礼します」
「追い出されるなんて、お前も嫌われてるな湊」
「誰のせいだと……はぁ、まぁいいや」
 息をついた湊は、「伊吹のクラスは文化祭の準備いいの?」と問う。
「帰っていいかって訊いたらいいって言われたからいいだろ」
「あぁ……うん」
「なんだよその顔」
「なんでもないデス」