僕らが紡ぐ、不可思議な話。

「お化け屋敷……デス」
 文化祭をやると一クラスはやろうとするド定番なもの。けれどまさかそれを湊のクラスがやるとは思いもしなかった。
 ちなみに湊は決める時に全力で反対……したかった。けれど湊の性格的にあからさまな反論はできず、多数決の力であっさりとお化け屋敷に決まってしまったのである。
 もちろんお化けはクラスメイトが演じる偽物だが、やっぱり少しは抵抗があり……。
「うっそ。マジで? 霊感ある奴がお化け屋敷やんの? 笑える」
「何も面白くないよ……」
「ちなみに今の心境は?」
「さいっあく」
「ふはっ」
「だから何も面白くないって」
 あの山の神の事件から、伊吹は湊に笑顔を見せてくることが多くなった。