僕らが紡ぐ、不可思議な話。

 季節は既に秋真っ最中。
 そして、秋と言えば、湊の中学校は文化祭の季節である。
 下校時、湊は、んーっと腕を伸ばす。
「そーいえば、伊吹のクラスは何やんの?」
 そして、隣の伊吹に話しかけた。
「何が」
「文化祭。本格的な準備始まったじゃん?」
「あー……」
 思い出せない、とでも言うように伊吹は眉をひそめる。
 伊吹らしいなあと思っていたら、伊吹はうっすらと思い出したのか口を開いた。
「カフェ、だったか?」
「カフェかぁ。いいね」
「そういう湊は?」
「ゔ」
 湊は顔を顰める。思い出しただけで嫌だった。