僕らが紡ぐ、不可思議な話。

「俺が触れねぇようにしてやがる……」
「えっ」
(そっか。伊吹に祓われるかもしれないもんね……警戒されてるのは当然だ)
 納得したけど、でも、伊吹が触れないならどうすれば。
(……そうだ。なんで僕が付いてきたと思ってるんだ)
「僕が行ってくる」
 先輩たちは、あの石に触った途端消えた。ならば……祓い屋の伊吹じゃなく、一般人の湊なら、自分も先輩たちの消えた所へ行けると思った。
「……っ、は!? 殺されるかもしれないんだぞ!」
「でも、こうするしかないし。何とかするよ」
「何とかって、お前」
 無理だろ。そう言われる気がして、湊は伊吹の言葉を遮った。
「大丈夫。絶対生きて帰ってくるよ。僕まだ死にたくないし」
「お前、それ死亡フラグ」
「あっ、えっ、そう!? ……えへ、フラグ立っちゃった」
「とにかく!」と声を張る。