僕らが紡ぐ、不可思議な話。

 足がじんじんと痛い。呼吸が乱れる。けれど今は疲れたとか言ってられない状況だ。
(早く……助けないと)
 そう心の中で繰り返し呟き、何とか足を進ませる。そして、数十分経った時だった。
「着いた」
「やっと……!」
 山頂は少し広がった平らな所だった。そして……
(もしかしてあれ、が)
「祠……?」
「だろうな」
 石で出来た、小さい神社のような形の祠。少しコケが生えていて、神秘的なイメージを持った。
 伊吹が祠へ手を伸ばす。すると、バチバチっと静電気のような音がした。
「っ」
「え!? 大丈夫……!?」
 手を抑えながらチッと舌を打つ伊吹。