そういうところは尊敬するなと、まだ地味に不機嫌の顔の伊吹を見上げる。
「あ? なんだよ」
「……んーん、なんでもない」
そんな忙しいのに、何故伊吹は今こうして湊の歩幅に合わせて歩いてくれるのだろう。何故湊に絡んでくるのだろう。
改めて、その疑問が湊の頭を埋め尽くした。
*
時は流れ、土曜日。
ついに、久しぶりの部活動当日が来てしまった。
学校から徒歩で三十分ぐらいの距離にある、小さい山。正式名称は分からないが、建物に囲まれポツンと立っていて、いつも木によって日が塞がれ暗いからか孤暗山と呼ばれている。
ちなみに吉岡曰く、山頂に御神体を祀るところがあるらしい。つまり、御神体を返すという目的以外は普通の山登り、という訳だ。
「みーくん! こっちこっち〜っ!」
晴れやかな空の下、見えてきた孤暗山を眺めていると、孤暗山の麓にいる人影が湊に手を振る。湊は、慌ててその人影に駆け寄った。
「あ? なんだよ」
「……んーん、なんでもない」
そんな忙しいのに、何故伊吹は今こうして湊の歩幅に合わせて歩いてくれるのだろう。何故湊に絡んでくるのだろう。
改めて、その疑問が湊の頭を埋め尽くした。
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時は流れ、土曜日。
ついに、久しぶりの部活動当日が来てしまった。
学校から徒歩で三十分ぐらいの距離にある、小さい山。正式名称は分からないが、建物に囲まれポツンと立っていて、いつも木によって日が塞がれ暗いからか孤暗山と呼ばれている。
ちなみに吉岡曰く、山頂に御神体を祀るところがあるらしい。つまり、御神体を返すという目的以外は普通の山登り、という訳だ。
「みーくん! こっちこっち〜っ!」
晴れやかな空の下、見えてきた孤暗山を眺めていると、孤暗山の麓にいる人影が湊に手を振る。湊は、慌ててその人影に駆け寄った。

