僕らが紡ぐ、不可思議な話。

「……やっぱ、今から断ってきたら?」
「うっ……ううん! 吉岡部長、一回いいって言うとそれ以外聞こえなくなる人だし……それに、いざと言う時は自分で自分の身は守るよ」
「か弱い女子じゃないんだし!」と湊は自分に言い聞かせるように言葉にする。伊吹に本当かよと見られている気がして、急いで話題を変えた。
「そっ、それより、伊吹はなんでオカルト研究部に入ったの? 霊感あること、バレた?」
「そんなヘマ踏まねぇよ。この部活が一番楽そうだったから」
「わ……めっちゃ伊吹らしい理由……」
「なんだよ悪ぃか?」
「いやいやっ、悪くはないと思う!」
 伊吹には祓い屋としての仕事もある。仕事と学業を両立させなければいけないのだから、きっと湊の想像できないぐらい大変なのだろう。