僕らが紡ぐ、不可思議な話。

「実は……これ!」
 吉岡はバッグから何かを取り出す。
 ゾクゾクッ
 それが取り出された途端湊にとてつもない寒気が襲ってきて、思わず伊吹の後ろに隠れた。
「ありゃ、やっぱ霊感ある人はなんか感じるんだ? これね、近くのちっちゃい山あるじゃん? そこから取ってきちゃった石なんだって」
 吉岡は手のひらサイズの丸い石を湊たちに見せる。
 吉岡によると、この石を近くに置いてあると毎晩金縛りにあい不幸なことが起き続けるそうだ。不気味に思った吉岡の友達は、これをオカルト研究部に押し付けてきた。
「返してきて、だってさ。全く、自分たちで返してきなよって思うよね〜! ……で、だから、私たちオカルト研究部はその山にこの石を返しに行くんだけど。良ければ、みーくんも来て欲しいなー、なんて?」
 吉岡のターゲットは霊感があると知られている湊らしい。今まで何回か吉岡たちの肝試しに付き合ったことがあったが、今回はやばそうだ。
「こ、今回はちょっと」
「え〜! お願いだよみーくん! ね? 付いてきてくれるだけでいいからさ〜? それに、これも部の活動だよ?」
 真面目なみーくんはまさか部活動サボらないよね〜? と言われてる気がして、湊はぐっと言葉を飲み込む。