僕らが紡ぐ、不可思議な話。

 それに、祓い屋は怪異を祓うのが役目だが、別にひとりの人間を徹底して護れ、なんて役目はない。
 ない、のだが。
 はあと伊吹は息をつく。事情が事情だった。
(……こいつは、俺が護らねぇと)
 ──これはまだ、二人が一心同体のバディとなるまでの、序章中の序章に過ぎない。