小鳥遊伊吹。三年生の、イケメンらしい先輩。
名前だけ聞いたことはあるような、ないような気がして、はっきりしなかった。まあでも、関わることはないだろうから、覚える意味はないかもしれない。また聞くとすれば、高橋からの愚痴程度か。
すると「あぁーっ!」といきなり高橋は大声をあげた。
「わっ、ど、どうしたの」
「くそ、やっぱ諦めらんねえよ! 星野、今日の夜予定あるか!?」
「えっ……えと、なんで?」
「学校に忍び込むぞ!」
「それはまた、なんで!?」
今恋バナ中だったよね!? と、湊は混乱する。高橋は、「知らねえのか、星野?」と話を続けた。
「うちの学校には、恋愛成就の怪異がいるんだよ」
「かい、い?」
湊の耳はその単語に反応する。嫌な予感がして、ドクンドクンと心臓が鳴った。
「そ。深夜零時に屋上で恋についての願い事をすると、結ばれるんだとよ。噂で聞いただけだけど、ただの噂だって言い切れないくらい成功例はアリ!」
(やっぱり……そういう……)
「試してみる価値はあるだろ?」と自信満々に言われ、湊は一瞬凍った口角を、無理やり持ち上げる。
名前だけ聞いたことはあるような、ないような気がして、はっきりしなかった。まあでも、関わることはないだろうから、覚える意味はないかもしれない。また聞くとすれば、高橋からの愚痴程度か。
すると「あぁーっ!」といきなり高橋は大声をあげた。
「わっ、ど、どうしたの」
「くそ、やっぱ諦めらんねえよ! 星野、今日の夜予定あるか!?」
「えっ……えと、なんで?」
「学校に忍び込むぞ!」
「それはまた、なんで!?」
今恋バナ中だったよね!? と、湊は混乱する。高橋は、「知らねえのか、星野?」と話を続けた。
「うちの学校には、恋愛成就の怪異がいるんだよ」
「かい、い?」
湊の耳はその単語に反応する。嫌な予感がして、ドクンドクンと心臓が鳴った。
「そ。深夜零時に屋上で恋についての願い事をすると、結ばれるんだとよ。噂で聞いただけだけど、ただの噂だって言い切れないくらい成功例はアリ!」
(やっぱり……そういう……)
「試してみる価値はあるだろ?」と自信満々に言われ、湊は一瞬凍った口角を、無理やり持ち上げる。

