僕らが紡ぐ、不可思議な話。

(伊吹には申し訳ないけど、数分だけ……)
 そんな湊の前に、きらきらっと光が舞う。
 なんだろうと、湊が目を瞬いた、その瞬間。
「えっ」
 周りが光り、驚く間もなく湊の身体も光に包まれる。
 そして、数秒後、そこに湊の姿は跡形もなく消えていた。

 *

「ん……」
 目を開くと、一番最初に見えたのは暗闇だった。
(どこだ……ここ。もう朝……?)
 頭が働いていなく、とりあえず寒いと感じる。ここは外……なのか?
(って僕、そうだ、伊吹と……!)
 ついさっき──いや、気を失っていたので数時間前だろうが──のことを思い出し、湊はパッと起き上がる。