(あ、雨、小雨になってきた……)
分厚い雲は流れ、少し空が見えてきている。かれこれ三十分ぐらいは学校を彷徨っているのだろうか。もうこの時間には家に帰ってるはずだったんだけどなあ、と湊は息をついた。
すると、意外にも。
「──お前は」
伊吹が口を開いた。
「えっ、う、うん。何?」
「大丈夫だったのか。怪異とか見えると、小さい頃家族とか周りに気味悪がられたろ」
「あ……えと」
湊は昔のことを思い出す。確かに、結構苦労した記憶がある。
「うん、気味悪がられたこともあったなあ。でも、家族がそんなの関係なく、僕のことを可愛がってくれたから」
「だからすごく苦しかったとか、そういうのは無かったよ」と微笑むと「そうか」と伊吹は頷いた。もしかして心配してくれたのだろうか。ありがとう、と言おうとしたが、言ったら怒られるような気がした。
「いい家族だな」
「……うん。本当に」
湊はこくんと頷く。あの沈黙に戻ると思ったが、意外にもまた「……なら」と伊吹が口を開いた。実はイメージと違く結構喋るタイプなのか?
分厚い雲は流れ、少し空が見えてきている。かれこれ三十分ぐらいは学校を彷徨っているのだろうか。もうこの時間には家に帰ってるはずだったんだけどなあ、と湊は息をついた。
すると、意外にも。
「──お前は」
伊吹が口を開いた。
「えっ、う、うん。何?」
「大丈夫だったのか。怪異とか見えると、小さい頃家族とか周りに気味悪がられたろ」
「あ……えと」
湊は昔のことを思い出す。確かに、結構苦労した記憶がある。
「うん、気味悪がられたこともあったなあ。でも、家族がそんなの関係なく、僕のことを可愛がってくれたから」
「だからすごく苦しかったとか、そういうのは無かったよ」と微笑むと「そうか」と伊吹は頷いた。もしかして心配してくれたのだろうか。ありがとう、と言おうとしたが、言ったら怒られるような気がした。
「いい家族だな」
「……うん。本当に」
湊はこくんと頷く。あの沈黙に戻ると思ったが、意外にもまた「……なら」と伊吹が口を開いた。実はイメージと違く結構喋るタイプなのか?

