僕らが紡ぐ、不可思議な話。

「えっ、か、家系?」
「お前の言う、祓い屋で正解。俺は代々祓い屋をやっている家の次男で、生まれた頃から祓い屋として働くために育てられてきた。今回探してるのはお前の友達じゃなく、お前の友達を攫った怪異。最近暴れてるから祓って来いって言われた」
 次々と伊吹は質問に答える。まさか答えてくれると思わなかった湊はぽかーんと口を開けた。
(えっ……祓い屋の家系で、伊吹はそこの次男で……てことは、伊吹が探してるのは、高橋くんを攫った怪異、と)
 そこで、ん? となる。高橋を攫ったのが本当に怪異ならば。
(てことは……高橋くん、結構やばい状況にあるんじゃない?)
 声はずっと聞こえるけど、でも、監禁されて助けを求めてる──とか。
 まさか死んじゃったりしないよね、と伊吹をチラッと見る。が、本人は湊に視線ひとつくれない。
 質問に全て答えてくれたのも、答えたからもう話しかけてくんなよって言われてる気がして、話しかける勇気が持てなかった。諦めて、湊は窓が開かないか確かめようと窓に手をかける。