「……えっと、伊吹。君は、何者なの? どう考えても、慣れてるようにしか見えないんだけど……」
今も階段以外に上に登れる所を探しているけど、伊吹は手慣れた様子で持ってきた椅子に立ち天井を触って外れるところはないかと試している。この冷静さといい、伊吹の立ち回りは慣れているとしか思えない。
「何者でもいいだろ別に。お前こそ何者だよ、なんで怪異に気に入られてんの?」
「さっきも言ったけど、今回は本当に偶然だよ。ただ見えるってだけで、怪異に好かれたりとかは、全然」
「ふーん?」
信じてなさそうな反応。湊は、ふぅと息をついてから諦めずに質問を続ける。
「伊吹は? なんで高橋くんを探してるの? さっきから怪異怪異って言ってるけど、君も見える人……なんだよね? 祓い屋とか、そっち系の人?」
「……」
「あ、ごめ、僕うざい? 別に嫌だったら言わなくても──」
「家系だよ」
しつこすぎて今度こそ怒られるかもしれないと慌てて弁解した湊だが、伊吹は相変わらず天井を見ながらぽつんと呟いた。
今も階段以外に上に登れる所を探しているけど、伊吹は手慣れた様子で持ってきた椅子に立ち天井を触って外れるところはないかと試している。この冷静さといい、伊吹の立ち回りは慣れているとしか思えない。
「何者でもいいだろ別に。お前こそ何者だよ、なんで怪異に気に入られてんの?」
「さっきも言ったけど、今回は本当に偶然だよ。ただ見えるってだけで、怪異に好かれたりとかは、全然」
「ふーん?」
信じてなさそうな反応。湊は、ふぅと息をついてから諦めずに質問を続ける。
「伊吹は? なんで高橋くんを探してるの? さっきから怪異怪異って言ってるけど、君も見える人……なんだよね? 祓い屋とか、そっち系の人?」
「……」
「あ、ごめ、僕うざい? 別に嫌だったら言わなくても──」
「家系だよ」
しつこすぎて今度こそ怒られるかもしれないと慌てて弁解した湊だが、伊吹は相変わらず天井を見ながらぽつんと呟いた。

