僕らが紡ぐ、不可思議な話。

 優しく細まった紫色の瞳が、湊を捉える。
 それを見つけた湊は、ふふっと笑いをこぼした。
「何かあったか?」
「なんでもないっ」
 偽物の世界に行ってみて、ひとつ、気づいたことがある。
 こういう日々のちょっとした積み重ねが、湊には幸せだってこと。
 他人が無理やり作った幸せなんて、いらない。幸せとは、自分が自分で作るものだと気づいたから。
 いつも通り、地球は、日常は回っていく。
 
 これは、僕らが紡ぐ、かけがえのない話。


 【E N D】