僕らが紡ぐ、不可思議な話。

 湊が考えた通りにはならず、窓は彼がどんなに力を込めても壊れなかった。鍵にも手をかけたが、こちらも同様で動かない。
 チッと彼が舌打ちする。
「くそ……閉じ込められた」
(閉じ込め!?)
 不穏な単語に目を見張った湊に彼は視線を寄越す。背の高いイケメンの圧とは怖いことで、肩を窄める。
「お前、名前」
「へ? ……ほしの、みなとです」
「何なの、お前。俺ひとりじゃこんなんなんなかったのに。怪異ホイホイ?」
「かっ」
 湊はふるふると首を横に振る。
「ち、違います……。怪異に好かれたことなんか、全然ありません」
「ふーん」
 自分から訊いてきたくせに興味なさそうな反応。
 何だこの人と思いながら、湊はこの状況をどうしようと頭を悩ませる、と。