僕らが紡ぐ、不可思議な話。

「伊吹が僕と仲良くなってくれた理由が何であろうと、僕は伊吹と今こうして話せてて良かったなって思う。友達になってくれてありがとう、伊吹」
 思い切って、そう言ってみた。「友達なんかじゃねぇよ」と言われるかな、と身構えていると。
「……そーかよ」
 否定せずに、顔をそらされた。チラッと見えた耳が少し赤く染まってるのを見て、「えっ」と声をあげる。
(デレ……た!? 伊吹が!?)
 それに、友達じゃねえって言わないでくれた。湊は、ぱあああっと顔を輝かせる。
「伊吹〜っ!」
「うっせえキモい黙れ」
「突然の悪口オンパレードッ」
 そのあと、伊吹の顔を見ようとする湊VS絶対顔を見せたくない伊吹による戦いが始まり、見に来た風真が「保健室で何暴れてんの! 湊くんは怪我人でしょ、安静にしてなさい!」と雷を落としたのは、また別の話である。