僕らが紡ぐ、不可思議な話。

 そう理解した瞬間、嬉しくなる。早速右手に付けさせてもらった。
「ありがとうっ、伊吹」
「あー……えっと」
「?」
 言いづらそうに口をもごもごとさせる伊吹。湊は首を傾げ、伊吹の言葉を待つ。
 伊吹ふいっと視線を逸らしながら、小さく呟いた。
「少し早いけど、……誕生日おめでとう、湊」
 まさかの言葉に、息を呑む。そういえば、前教えたっけ。もうちょっとだ、って。
 それを覚えてくれてたんだと、自然と顔がにやけた。
「うん、ありがとう! ……あのさ」
「ん?」
 初めて会った時は、こんなに仲良くなれるなんて思ってなかった。
 それこそ、湊はその時きっと、伊吹のこと「怖い」し「変な人」だと思ってたし。
(でも)