立ち上がろうとすると、右足が痛んだ。顔を歪めて足を見ると、捻ったところが手当てをされていた。
「足を捻ったんだろ。無理するな」
「……わかった。というか、伊吹はずっとここに居たの? 迷惑かけてごめん……」
「元はと言えば俺の所為だろ。こちらこそすまん。……それと、ありがとう」
伊吹から素直なお礼の言葉が出てきて、目を見開く。そして、「どういたしまして」と笑いを零した。
何個か質問すると、伊吹は詳しく答えてくれた。呪いが無事解けたことと、高橋にお咎めは無しということを知れて、ほーっと息をつく。
(良かった、これで伊吹が消えるなんてことはないんだ……)
良くやった、自分! と自分を褒めていると、「湊」と伊吹が改めて名前を呼んできた。真剣な色の瞳に捉えられて、湊は自然と正しく伊吹に向き直る。
「な、何?」
「……お前に、話さなきゃならねえことがある」
そんな改めて。もしかして、湊が伊吹を庇ったこと、まだお怒りだっただろうか。自分は自分の身で守れるから? でも、あれはあれで仕方がなかったと言うか、と思考を巡らせていると。
伊吹は、弱々しい掠れた声で、湊の思考を止めさせるには十分な言葉を吐き出した。
「……お前の兄貴、俺が殺した」
「足を捻ったんだろ。無理するな」
「……わかった。というか、伊吹はずっとここに居たの? 迷惑かけてごめん……」
「元はと言えば俺の所為だろ。こちらこそすまん。……それと、ありがとう」
伊吹から素直なお礼の言葉が出てきて、目を見開く。そして、「どういたしまして」と笑いを零した。
何個か質問すると、伊吹は詳しく答えてくれた。呪いが無事解けたことと、高橋にお咎めは無しということを知れて、ほーっと息をつく。
(良かった、これで伊吹が消えるなんてことはないんだ……)
良くやった、自分! と自分を褒めていると、「湊」と伊吹が改めて名前を呼んできた。真剣な色の瞳に捉えられて、湊は自然と正しく伊吹に向き直る。
「な、何?」
「……お前に、話さなきゃならねえことがある」
そんな改めて。もしかして、湊が伊吹を庇ったこと、まだお怒りだっただろうか。自分は自分の身で守れるから? でも、あれはあれで仕方がなかったと言うか、と思考を巡らせていると。
伊吹は、弱々しい掠れた声で、湊の思考を止めさせるには十分な言葉を吐き出した。
「……お前の兄貴、俺が殺した」

