僕らが紡ぐ、不可思議な話。

 ──湊。
 ──なあに、お兄ちゃん?
 ──湊がお化けさんが見えるのは、内緒だよ。
 ──どうして?
 ──どうしても。お兄ちゃんとの、約束ね。
 ──分かった。約束〜っ!

 ぼんやりと目を開くとそこは知らない天井だった。
 まだ頭が上手く働かない。けれど、久しぶりにもう居ない兄との夢──否、過去の記憶か。を見れて湊の心は温まっていた。
「起きたか」
「……っ!?」
 声が聞こえて、バッと起き上がる。隣を見ると、その声の持ち主、伊吹が居た。
「え、え? 伊吹? ……じゃここ、保健室?」
「正解。お前は気を失って、結構眠っていた。ちなみに今四時な」
「四時っ……クラスに向かわなきゃじゃん!」