僕らが紡ぐ、不可思議な話。

 やめろと、手を払おうとして……風真が優しい『兄の顔』をしていて、払いきれなかった。
 行き場の無くなった手をぎゅっと握り込み、手を払う代わりに「うざい」と言葉に吐き出す。
「えぇっ? おにーさんは応援してあげてるの! 頑張ってねって!」
「だからその上から目線がうざい」
「辛辣ぅ……」
 風真の情けない声が、保健室に響いた。