僕らが紡ぐ、不可思議な話。

《近くにいるよ。校門の前だから、分かりやすいと思う。俺たち、ちょうど湊くん探してたとこで。湊くんはどこにいる?》
「ぼ、僕がそっちに行きます! 風真さんは、伊吹の周りを警戒しててください!」
《え? 分かった、けど》
「最悪、伊吹の命が無くなります」
《! OK。伊吹の近くから離れないでおく。後で状況詳しく聞くから》
「ありがとうございます!」
 電話を切る。伊吹はまだ無事で、風真さんも近くで見張っといてくれる。それだけで湊は安心できるけど、まだ気を抜いたらダメだ。
「スマホ、ありがとうございました……!」
「はい。けど、なんか、大丈夫でした? 命が無くなるとか、言ってましたけど……」
 電話の内容が聞こえたらしく、心優しい女子が心配してくれた。湊は、ぐっと拳を握りしめ頷く。
「大丈夫です! 本当にありがとうございました!」
 頭を下げてから、ダッと門の方へ駆け出す。