肩を揺らされ、頭がくらくらする。逃げないから放して、と手を挙げるとしぶしぶ放してくれた。ほっと息をつく。
それにしても、高橋の想い人が坂谷だったとは。ということは、この前坂谷と伊吹が廊下でぶつかった時、あの二人の間に入ってくれたのは湊に助け舟を出してくれたのではなく、ただ単に坂谷と、坂谷の想い人の伊吹を二人で話させたくなかったからか。そんなことを考えていると、高橋から「早く話せや」とどす黒いオーラが見えたので、慌てて弁解する。
「え、えと、坂谷先輩とは、伊吹繋がりなんだ! どちらも、ほら、伊吹と仲良い? から! 本当にやましいことなんかないし、応援してるよ!」
「……本当か?」
「本当!」
深く頷くと、高橋は何故か傷ついたように、はあっと息をついた。
「じゃあ先輩があんなきらきらした顔してたの、アイツの話してたからかよ……。全く、あの人には敵わねぇな……」
「あ……」
坂谷と湊が共にいるのを見ていたのなら、当然、坂谷が伊吹を想っていた時のあの表情を見ていたのだろう。納得して、納得したからこそ高橋にかける声が見つからず、俯いた。
それにしても、高橋の想い人が坂谷だったとは。ということは、この前坂谷と伊吹が廊下でぶつかった時、あの二人の間に入ってくれたのは湊に助け舟を出してくれたのではなく、ただ単に坂谷と、坂谷の想い人の伊吹を二人で話させたくなかったからか。そんなことを考えていると、高橋から「早く話せや」とどす黒いオーラが見えたので、慌てて弁解する。
「え、えと、坂谷先輩とは、伊吹繋がりなんだ! どちらも、ほら、伊吹と仲良い? から! 本当にやましいことなんかないし、応援してるよ!」
「……本当か?」
「本当!」
深く頷くと、高橋は何故か傷ついたように、はあっと息をついた。
「じゃあ先輩があんなきらきらした顔してたの、アイツの話してたからかよ……。全く、あの人には敵わねぇな……」
「あ……」
坂谷と湊が共にいるのを見ていたのなら、当然、坂谷が伊吹を想っていた時のあの表情を見ていたのだろう。納得して、納得したからこそ高橋にかける声が見つからず、俯いた。

