僕らが紡ぐ、不可思議な話。

 坂谷は犯人ではないと判断して、学校内に戻った湊だが。
 何故か、今。人気のない廊下にて。
「え、えと、高橋くん?」
「星野、おっまえ……どういうつもりだコラァ」
 とてつもない重低音を発した鬼、もとい、鬼のような顔をした高橋に迫られています。
 凄いお怒りの様子だ。何かヘマをやらかしただろうかと、湊は必死に思い出す。
「ど、どうしたの? 午後、僕シフトあったっけ……?」
「んなこたぁどうでもいいんだよ」
「どうでも良くはないよ高橋くん! てか、口悪くなってない──」
「訊きたいことがある」
「ハイナンデショウッ」
 高橋の後ろからゴゴゴッと怒りのオーラが見えてきそうだ。いつも明るい高橋に睨まれて、湊はすっかり怯えきっていた。
 本当にどうしたのだろう。何も思い当たらない。思い当たらないからこそ、怖い。
「え、えと」
「星野お前、えり先輩とどういう関係だっ! 詳しく吐け。てか全部吐け」