(犯人、この人じゃない気がするな)
坂谷はただ純粋に、真剣に、伊吹を想っているように見えたから。
こんな瞳を輝かせて、必死に伊吹を振り向かせようとしている姿を、湊は疑いたくなかった。そうと決まれば、とガタッと席を立つ。
「すみません、僕ここら辺で失礼します」
「え、あ、うん。そういえば、星野くんの話は? 私になんか用があったんじゃ……?」
「あ、えと、ごめんなさい! ただ、少し、話してみたくて?」
「?? そっか?」
不思議そうな表情をした坂谷に、「すみませんでした」ともう一度頭を下げる。そして、パッと頭を上げて言葉を発した。
「あ、あの、応援してますから!」
伊吹と絶対上手くいく、なんてことは言い切れない。けれど、湊のその言葉に、坂谷は嬉しそうに花の開いたような笑顔で頷いた。
「うん。ありがとう。また話そうね」
「は、はい! また!」
また小さく頭を下げてから、湊は中庭を後にした。
坂谷はただ純粋に、真剣に、伊吹を想っているように見えたから。
こんな瞳を輝かせて、必死に伊吹を振り向かせようとしている姿を、湊は疑いたくなかった。そうと決まれば、とガタッと席を立つ。
「すみません、僕ここら辺で失礼します」
「え、あ、うん。そういえば、星野くんの話は? 私になんか用があったんじゃ……?」
「あ、えと、ごめんなさい! ただ、少し、話してみたくて?」
「?? そっか?」
不思議そうな表情をした坂谷に、「すみませんでした」ともう一度頭を下げる。そして、パッと頭を上げて言葉を発した。
「あ、あの、応援してますから!」
伊吹と絶対上手くいく、なんてことは言い切れない。けれど、湊のその言葉に、坂谷は嬉しそうに花の開いたような笑顔で頷いた。
「うん。ありがとう。また話そうね」
「は、はい! また!」
また小さく頭を下げてから、湊は中庭を後にした。

