僕らが紡ぐ、不可思議な話。

「……あーあ。だからめんどいんだよね、お化け屋敷。まーた暴走しちゃったかあ」
「今回のは寄ってきたんじゃなくて、そこに元から居たモノが人の熱気に当てられて暴走した感じだな。めんどくせぇ」
 そんなことを言いながらも瞬時に状況を判断し、肩を伸ばし準備運動をしている二人は、怪異の始末に向かうつもりだろう。一般人には、怪異は止められないから。
 怪我人が出たら手遅れだし、二人が怪異の始末へ向かうのは湊も賛成だ。
(で、でも、呪いは?)
 このまま二人が行ってしまうと、呪いの件はほったらかしになってしまう。
(そんなのダメだし、……そうだ。二人に頼ってばかりじゃいられない)
 湊は、腹に力を入れると二人にその提案を申し出た。
「二人は怪異の所へ向かって。僕ひとりで呪いを何とかしてみる」
「え?」
「は……お前が?」
 二人は意外な提案だったのか、目を瞬いた。
 けど、悲鳴が湊の教室の方から聞こえてきて、話してる場合じゃないと判断したらしい。風真が、湊の目を見てから頷いた。
「OK。よろしく。伊吹、行くよ!」
「は? 雑魚怪異だし、すぐ始末してから探せば──」
「も〜、いいから! 湊くんだって伊吹のために何かしたいんだよ」