僕らが紡ぐ、不可思議な話。

「……まあ」
「んじゃ今のところその人第一候補だねぇ。同じクラスなら、伊吹のクラスにもっかい凸るかあ」
 まあそれが一番手っ取り早いか、と湊たちは風真の言葉に頷く。
「早速行きますか☆」と、風真が湊と伊吹の手を取った時。
「きゃああああ!」
 本日二度目、事件性のある悲鳴が空気をつんざく!
(こ、今度は何!?)
 バッと、悲鳴のした方を見る。湊は、ひゅっと息を呑んだ。
 一般人には見えてないだろうモノ……一階あたりを覆う、禍々しい影。
(怪異、だ……!)
 しかも、その影が覆っているのは、ちょうど湊のクラスあたり。
『そういう所には本物が寄って来やすいから。気をつけろよ』
『うわー。そういうトコには本物が寄ってきやすいって言うから気をつけてね』
 小鳥遊兄弟の言っていたことが湊の頭に浮かぶ。それが、本当のことになってしまった?