「望って、朋也くんのこと好きなんでしょ」
唐突な鈴の言葉に、体がギクリと音を立てた。
「何で知って……」
そんなこと、親友の灯里にしか話してないのに……。
「灯里が教えてくれたの」
「へ……」
―――てことは私、灯里に裏切られたんだ……。
俯く私に、灯里は冷たい目を向ける。
「開かずの教室に入るなら、広めないであげる」
「え……」
―――開かずの教室。
鍵がかかっているけれど、実は一つ窓が開いてて……中に入ると、呪われる。
「ただの都市伝説じゃん。やらないなら、他の人に言うよ」
冷えた灯里の声。こんな声、聞きたくなかった。
「ぃ、や……」
掠れた自分の声が耳に残り、顔を顰めたくなった。
「じゃ、いってくれば」
すぐさま、回れ右をした。
開かずの教室まで行くと思うと足が重くなるけど、このままじゃバラされる。
「ここは開いてない……ここも……あっ」
ようやく、一つの窓が動いた。
中には、女子が一人立っている。
「はじめまして。私はサナ」
こわごわ会釈する。
「はじめまして……望です」
「何か嫌なことがあったんでしょ、望」
「……私、親友に脅されてて……」
「憎いでしょ。私が壊してあげる」
「壊し……」
「望は何も考えないで」
催眠術にかかったように、私は頷いた。
「でさ、望がぁ」
翌日。耳障りな灯里の声に、耳を塞ごうとしたその時。
どちゃり
何かの音がして、その声はピタリと止んだ。
そのまま教室まで歩くと、先生が言った。
「灯里さんが行方不明になりました」
灯里が、行方不明……。
サナが言ってたのは、こういう事だったんだ……。
恐怖の対象がいなくなった事に、私は微笑んだ。
どちゃり
一日ごとにその音は鳴り、クラスメイトが消える。
清々しく過ごしていると、サナが目の前に立った。
「ありがとサナ。私……」
「―――望。いい夢は見れた?」
どちゃり
「……え―――」
思いも寄らないサナの言葉と、冷酷で綺麗な笑み。
そして聞き慣れたあの音で、意識は途絶えた。
唐突な鈴の言葉に、体がギクリと音を立てた。
「何で知って……」
そんなこと、親友の灯里にしか話してないのに……。
「灯里が教えてくれたの」
「へ……」
―――てことは私、灯里に裏切られたんだ……。
俯く私に、灯里は冷たい目を向ける。
「開かずの教室に入るなら、広めないであげる」
「え……」
―――開かずの教室。
鍵がかかっているけれど、実は一つ窓が開いてて……中に入ると、呪われる。
「ただの都市伝説じゃん。やらないなら、他の人に言うよ」
冷えた灯里の声。こんな声、聞きたくなかった。
「ぃ、や……」
掠れた自分の声が耳に残り、顔を顰めたくなった。
「じゃ、いってくれば」
すぐさま、回れ右をした。
開かずの教室まで行くと思うと足が重くなるけど、このままじゃバラされる。
「ここは開いてない……ここも……あっ」
ようやく、一つの窓が動いた。
中には、女子が一人立っている。
「はじめまして。私はサナ」
こわごわ会釈する。
「はじめまして……望です」
「何か嫌なことがあったんでしょ、望」
「……私、親友に脅されてて……」
「憎いでしょ。私が壊してあげる」
「壊し……」
「望は何も考えないで」
催眠術にかかったように、私は頷いた。
「でさ、望がぁ」
翌日。耳障りな灯里の声に、耳を塞ごうとしたその時。
どちゃり
何かの音がして、その声はピタリと止んだ。
そのまま教室まで歩くと、先生が言った。
「灯里さんが行方不明になりました」
灯里が、行方不明……。
サナが言ってたのは、こういう事だったんだ……。
恐怖の対象がいなくなった事に、私は微笑んだ。
どちゃり
一日ごとにその音は鳴り、クラスメイトが消える。
清々しく過ごしていると、サナが目の前に立った。
「ありがとサナ。私……」
「―――望。いい夢は見れた?」
どちゃり
「……え―――」
思いも寄らないサナの言葉と、冷酷で綺麗な笑み。
そして聞き慣れたあの音で、意識は途絶えた。



