恋愛(ラブコメ)
野々さくら/著

- 作品番号
- 1770196
- 最終更新
- 2025/12/24
- 総文字数
- 10,161
- ページ数
- 1ページ
- ステータス
- 未完結
- PV数
- 0
- いいね数
- 0
「僕が紗枝の『彼氏のフリ』をして、拓真の本心を引き出すのはどうかな?」
幼なじみの男の子、本田翔による、偽装の彼氏計画。それが恋の波乱を生むなんて、この時の私には想像できなかった。
私、川口紗枝。中学1年生。私には大好きな人がいる。
桐島拓真、幼なじみの同級生。
拓真と翔と私は、幼稚園に入園する前からの友だちで、ずっと一緒だった。
真面目でしっかり者の拓真。
明るく、ムードメーカーな翔
何の取り柄もない、ただの足手まといな私。
こんな私にも二人はとっても優しくて、一緒にいる時間はかけがいのない時間だった。
私が拓真のことを好きになると、それに気づいた翔が応援してくれた。
でも三人でいられたのは、小学校3年生まで。
翔がジュニアアイドルとして、まさかのデビュー。甘いマスクと、優しいささやきに、「癒しの王子様」の異名をもち、誰もが知るアイドルへと変わっていった。
そして、もう一人変わったのは拓真。
4年生ぐらいから口数が減って、私を避けるようになり、そして笑わなくなった。
一緒にいてくれるのは、登下校の時のみ。
限られた時間でいっぱい話しかけるけど、どこまでもそっけない。……私がメイワクばっか、かけているせいで。
そんなこんなで中学校に入学。
いつもアイドル活動で忙しい翔が学校に馴染もうと登校するけど、ファンに囲まれて昔みたいに軽く関われない。
やっと三人で過ごせる下校時間。私がまたメイワクをかけたことに拓真は呆れて、一人帰ってしまった。
拓真に好きになってほしいなんて、そんなことまで望んでいない。ただ三人で仲良くいたいだけ。
そんな想いが溢れてきて、瞳から熱いものが落ちていく。
ああ、もうやだ。中学生になっても弱くて、泣き虫だなんて。側に居てくれる翔からしても、メイワクだよね?
優しくハンカチで涙を拭いてくれた翔は、突然こんなことを言い出した。
「ボクが紗枝の彼氏のフリをして、拓真の本心を引き出すのはどうかな?」
小さいころから変わらない翔のやわらかな笑顔と声に、私は小さく頷いた。
こうして始まる、「偽装の彼氏計画」。
私に彼氏がいるかもしれないと気づいた時、拓真はどんな反応してくれるのかな?
気を引くことなんて、できるのかな?
私が拓真を笑顔にすることなんて、できるのかな?
幼なじみの男の子、本田翔による、偽装の彼氏計画。それが恋の波乱を生むなんて、この時の私には想像できなかった。
私、川口紗枝。中学1年生。私には大好きな人がいる。
桐島拓真、幼なじみの同級生。
拓真と翔と私は、幼稚園に入園する前からの友だちで、ずっと一緒だった。
真面目でしっかり者の拓真。
明るく、ムードメーカーな翔
何の取り柄もない、ただの足手まといな私。
こんな私にも二人はとっても優しくて、一緒にいる時間はかけがいのない時間だった。
私が拓真のことを好きになると、それに気づいた翔が応援してくれた。
でも三人でいられたのは、小学校3年生まで。
翔がジュニアアイドルとして、まさかのデビュー。甘いマスクと、優しいささやきに、「癒しの王子様」の異名をもち、誰もが知るアイドルへと変わっていった。
そして、もう一人変わったのは拓真。
4年生ぐらいから口数が減って、私を避けるようになり、そして笑わなくなった。
一緒にいてくれるのは、登下校の時のみ。
限られた時間でいっぱい話しかけるけど、どこまでもそっけない。……私がメイワクばっか、かけているせいで。
そんなこんなで中学校に入学。
いつもアイドル活動で忙しい翔が学校に馴染もうと登校するけど、ファンに囲まれて昔みたいに軽く関われない。
やっと三人で過ごせる下校時間。私がまたメイワクをかけたことに拓真は呆れて、一人帰ってしまった。
拓真に好きになってほしいなんて、そんなことまで望んでいない。ただ三人で仲良くいたいだけ。
そんな想いが溢れてきて、瞳から熱いものが落ちていく。
ああ、もうやだ。中学生になっても弱くて、泣き虫だなんて。側に居てくれる翔からしても、メイワクだよね?
優しくハンカチで涙を拭いてくれた翔は、突然こんなことを言い出した。
「ボクが紗枝の彼氏のフリをして、拓真の本心を引き出すのはどうかな?」
小さいころから変わらない翔のやわらかな笑顔と声に、私は小さく頷いた。
こうして始まる、「偽装の彼氏計画」。
私に彼氏がいるかもしれないと気づいた時、拓真はどんな反応してくれるのかな?
気を引くことなんて、できるのかな?
私が拓真を笑顔にすることなんて、できるのかな?
- あらすじ
- 川口紗枝、中学1年生。拓真と翔とは、幼なじみ。
紗枝は拓真が好きだが、小4の頃より避けられるようになる。
翔は小3でアイドルデビューし、あまり登校できなくなる。
久しぶりに翔が登校しても、拓真は三人で居ようとしない。
拓真に迷惑をかけているからだと泣く紗枝に提案された、「紗枝に彼氏ができたフリをして、拓真の本心を引き出す」作戦。
これが三人の、恋のカタチを変えることになる
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