青に溶ける、きみ。




夏休みまで、残り1週間をきった。


あと1週間を乗り越えれば…と、去年までは思っていたのに、受験生である今、正直そんな余裕はない。


明後日は、夏休み前最後の小テスト。
その点数が悪ければ、補習。


補習といっても、受験生なので、どうせみんな夏休みも学校に来る。


冷房のきいた教室で、参考書のページをめくるだけの毎日。

だから、本当は大して変わらないはずなのに。


それでも、どうしても引っかかってしまうのは。


補習の日が、花火大会と重なっていること。


夜には、きっと間に合う。


けれど、浴衣を広げて、帯を結んで、髪を少しだけ整えて。
そんな準備に追われる時間を思うと、胸の奥がそわそわする。



……まあ、私には関係ないけれど。

一緒に行く人なんて、いないし。
去年もたしか、遠くで上がる音だけを聞きながら、部屋の明かりを消して、天井を見ていた。



だからみんな、明後日のテストに必死だ。

補習になれば、花火大会どころじゃない。