「よく聞く名字……、例えば田中とか? 鈴木とか?」
と、知穂が例をあげていく。
私は馴染みのある名字を考えていて、ふと、ある人を思い出した。
「……ねぇ、木村じゃない?」
私の言葉に、梨々愛はハッとした。
「そうだ……、木村だった……!」
芹香が「なんでわかったの?」と、不思議そうに尋ねてくる。
「林堂家への強盗計画のメンバーで、ひとりだけ香菜子がその後を知らない人物がいたの。それが、木村……」
「えっ!?」
「でも待って。そうだとしても、四十一年前の話でしょう? 木村だって歳を重ねているはず。若い男性だと辻褄が合わないよ」
と、芹香が言うと同時に高中が開け放しのままのドアの向こうに現れた。
「高中、どうしたの?」
「あ、いえ……。心音様を探していたのです。梨々愛様のお部屋でしたか」
ホッとした様子の高中さんに、
「……高中、木村って人を知っている?」
と、心音ちゃんが切り出した。
と、知穂が例をあげていく。
私は馴染みのある名字を考えていて、ふと、ある人を思い出した。
「……ねぇ、木村じゃない?」
私の言葉に、梨々愛はハッとした。
「そうだ……、木村だった……!」
芹香が「なんでわかったの?」と、不思議そうに尋ねてくる。
「林堂家への強盗計画のメンバーで、ひとりだけ香菜子がその後を知らない人物がいたの。それが、木村……」
「えっ!?」
「でも待って。そうだとしても、四十一年前の話でしょう? 木村だって歳を重ねているはず。若い男性だと辻褄が合わないよ」
と、芹香が言うと同時に高中が開け放しのままのドアの向こうに現れた。
「高中、どうしたの?」
「あ、いえ……。心音様を探していたのです。梨々愛様のお部屋でしたか」
ホッとした様子の高中さんに、
「……高中、木村って人を知っている?」
と、心音ちゃんが切り出した。



