しばらくして、先生が入ってきた。
「今から出欠とるぞー。相原」
「はい」
「安藤」
「へーい」
「おい、なんだその返事は!」
このくだりもいつものことだ。
けれど、やっぱり何回聞いても面白い。
「おっと、川崎は今日も遅刻か。アイツはそろそろ反省文だな」
ざまあみろ。
みんなクスクスと笑っている。
「せんせー、それ昨日も言っていませんでしたっけ?」
本当は言っていないけど、杏奈は川崎を懲らしめようと嘘をついた。
「あーっ、そういえば言ってたかも!」
「俺も聞いた!」
みんな聞いてもないことを口々に言い出す。
この調子で、川崎をもっともっと苦しめてやるんだから。
と、そこに砂だらけの川崎が来た。
砂まみれの川崎を見て、みんなはまたクスクスと笑い出す。
「おい川崎、遅刻した上に教室を汚すなよ」
先生が呆れたように言った。
「そうだよ川崎さん。汚いからあっち行ってよ」
クラスメイトたちは、川崎に出て行けコールをし始めた。
最初はその場に立ち尽くして下を向いていた川崎だったが、しばらくして教室を出て行った。
するとみんなは、「逃げた!」やら「だっさー」やら口々に言って盛り上がっていた。
先生も、その様子を頷いて見ていた。
「おーい誰か、ほうきとちりとり持ってきてくれないか?ここに砂が落ちてるんだ」
よく見ると、真っ白な床に茶色い砂が落ちていた。
「そんなの落とした川崎にやらせればよくない?」
「確かに!」
私もその意見に賛成だった。
「川崎がいつ戻って来るかわからないじゃないか。それに、誰かが滑ったら危ないからな」
先生の言葉にみんなが納得した。
私たちが片付けた代償は後でもらうとしよう。
「今から出欠とるぞー。相原」
「はい」
「安藤」
「へーい」
「おい、なんだその返事は!」
このくだりもいつものことだ。
けれど、やっぱり何回聞いても面白い。
「おっと、川崎は今日も遅刻か。アイツはそろそろ反省文だな」
ざまあみろ。
みんなクスクスと笑っている。
「せんせー、それ昨日も言っていませんでしたっけ?」
本当は言っていないけど、杏奈は川崎を懲らしめようと嘘をついた。
「あーっ、そういえば言ってたかも!」
「俺も聞いた!」
みんな聞いてもないことを口々に言い出す。
この調子で、川崎をもっともっと苦しめてやるんだから。
と、そこに砂だらけの川崎が来た。
砂まみれの川崎を見て、みんなはまたクスクスと笑い出す。
「おい川崎、遅刻した上に教室を汚すなよ」
先生が呆れたように言った。
「そうだよ川崎さん。汚いからあっち行ってよ」
クラスメイトたちは、川崎に出て行けコールをし始めた。
最初はその場に立ち尽くして下を向いていた川崎だったが、しばらくして教室を出て行った。
するとみんなは、「逃げた!」やら「だっさー」やら口々に言って盛り上がっていた。
先生も、その様子を頷いて見ていた。
「おーい誰か、ほうきとちりとり持ってきてくれないか?ここに砂が落ちてるんだ」
よく見ると、真っ白な床に茶色い砂が落ちていた。
「そんなの落とした川崎にやらせればよくない?」
「確かに!」
私もその意見に賛成だった。
「川崎がいつ戻って来るかわからないじゃないか。それに、誰かが滑ったら危ないからな」
先生の言葉にみんなが納得した。
私たちが片付けた代償は後でもらうとしよう。


