ここで私は、明日の私を待つ

次の日、私たち4人は朝早くから集まって、昨日の川崎の動画を見ていた。


「ここはカットで、この部分だけ拡散しよう!」


動画をカットしたり編集したりして、動画を拡散する準備をした。


それからあの手この手で動画を拡散した私たち。


その動画を見たみんなは、前よりもっと川崎への当たりが強くなった。


こうして私たちは毎日川崎をいじめていた。


「じゃ、また明日」


ある日の放課後。


今日は私以外の3人が先生から呼び出されていたため、私だけ先に帰った。


「それにしても、川崎の動画面白いなー」


今日撮った川崎が全裸になる動画を見てひとりで笑っていた。


「やめた方がいいよ」


後ろからそんな声が聞こえ、振り返る。


そこにいたのは、同じクラスの泉翔太だった。


「は?何?」


私は強い口調で言い返した。


「人をいじめるのはやめた方がいいよ。自分がされて嫌なことは人にはしない。それくらいわかるだろ?」


少し先の信号は青だ。


私はスマホをいじりながら歩いていた。


そのとき、それは起きた。


キィィィとブレーキを踏む音と、「危ない!」という男の人の声が聞こえて立ち止まった。


私の目と鼻の先に大きなトラックが迫ってきていた。


その場から動けず、私のカラダは宙を舞った。


ああ、さっきまで青信号だったのに、今は赤信号だったんだ。


私はいつのまにか意識を手放していた。