ここで私は、明日の私を待つ

「あー楽しみだなー」


放課後、チャイムが鳴った瞬間に教室を飛び出して屋上に来た私たち。


川崎はまだ教室で荷物をまとめていた。


「おっ、佐々木じゃね?」


実はあの後、佐々木に「川崎が佐々木に言いたいことがあるらしい」と伝えた。


佐々木はソワソワした様子で屋上のフェンスへと歩いていた。


「もう告白って気づいてるかもしれないね?」


「そりゃああんなにソワソワしてるもんね」


そんなことを話してると、川崎が来た。


川崎はもう佐々木がいるとは思わなかったのだろう。


屋上のドアを開けた瞬間、佐々木が振り向いて慌てていた。


「川崎さん…」


「あ、あの、佐々木くん」


「何?言いたいことって」


こんな会話を聞きながら、私はスマホを構えた。


そして、録画ボタンを押して撮影を始めた。


「あの…」


「うん」


川崎が告白するまであと少し。


興奮して、私の心臓はドクドクと音を立てている。


そして、ついにその時はきた。


「私、佐々木くんのことが好きですっ、つ、付き合ってください…」


川崎は佐々木に片手を差し出してお辞儀をしている。


佐々木はニヤニヤしている。


「これは成功かー?」


佳子がクスクス笑いながら言った。


しかし、佐々木の返事は意外なものだった。


「川崎さん、ごめん。君とは付き合えない」


「え?」


川崎も私たちも、みんな唖然としている。


「いやー、俺好きな子いるし」


佐々木に好きな子がいるなんて意外だった。


「だ、誰?」


川崎は佐々木の好きな人が気になるようだ。


まさか、本当に佐々木のことが好きだったりして。