半年間、一生分の愛をくれたキミに ー余命半年の私の最後の恋ー

「じゃ、俺寝るから」


「ええっ、また?」


「またって、俺まだ一時間しか寝てないし。昨日も徹夜でゲームしてたからな」


徹夜でゲームなんかしてるから…。


「お、おやすみ…私向こう行ってるね」


私は南側を指差して言った。


「おう」


私が移動しようとした時には、もう彼は半分夢の中にいたのかもしれない。


やっぱり彼の寝顔は美しかった。


私は南側に移動した。


南側は、校舎の中がよく見える。


ということは、こんなとこにいたらバレてしまう。


私はあまり体調がよくないから、南ベンチで横になろう。


ベンチに横になると、日当たりがよくて眠気が襲ってきて、すぐに眠りについた。