Good day ! 6

「美味しかった。ごちそうさまでした」

食べ終えると、大翔は丁寧に手を合わせる。

「こんな気持ちで新年を迎えたのは何年振りだろう。心が洗われるような、最高の幕開けになった。ありがとう」
「いいえ。海外生活が長かったキャプテンに、日本のお正月を味わっていただきたくて」
「とても嬉しかった。君は大和撫子だね」
「いえ、そんな。母が行事を大切にする人なので、自然と私もそうなってしまって……」

照れてうつむいた舞は、バッグの中でスマートフォンが震えたのに気づく。

見てみると、恵真からメッセージが届いていた。

「噂をすれば母からです。明けましておめでとう、フライトお疲れ様でしたって。明日のオフに、よかったら相澤キャプテンと一緒に
実家においでって書いてあります」
「えっ、俺も?」
「はい、またみんなで集まるみたいです。それに野中部長も伊沢キャプテンも、私の父も母も、相澤キャプテンを労いたいって。大変なフライトと、今日の初日の出フライトのことも」
「ええ!? 困ったな。俺、ホームパーティーは苦手なんだよ」

眉根を寄せる大翔を、舞は控えめに誘う。

「そんなに大げさなことはしませんよ? マンションのパーティールームで、みんなでおしゃべりしながら食事するだけです。無理にとは言いませんが、少しだけ顔を出していただけませんか?」
「そうか。じゃあ、少しだけお邪魔します」
「はい、よろしくお願いします」
「ああ。君のマンションに車で迎えに行くから、そこから一緒に向かおう」
「ありがとうございます。11時頃でいいですか?」
「分かった、11時な」