こうして、和那たちの慌ただしい時間が動き出した。
出演アーティストとの調整、配信スケジュールの打ち合わせと確認、スポンサ-との打ち合わせ・・・打ち合わせが重ねられる度に、細かい修正が、一日に何度も飛んでくる。オフィスには大量のタスクが飛び交っている。
「和那さん、これが修正版なんですが・・・。」
後輩が差し出して来た資料に、和那は目を通す。
「OK。すぐに先方に送って。」
「はい。」
指示を受けた社員が離れて行くと
「こっちの資料、スポンサ-と確認取れた?」
和那は別の社員に声を掛ける。
「これから向こうに送るところです。」
「急いで。先方はお待ちかねだよ。」
「はい!」
オフィスの空気は常に張っていた。だが、そんな空気の中で・・・湊は黙々と作業をしていた。
「朝比奈さん、この修正今日中。」
「はい。」
「終わったら、すぐに関係各所へ共有して。」
「はい。」
和那の指示に頷いて、デスクに戻る。相変わらず、動きは速くないが、仕事のスキルは確実に上がって来ていると和那は思っている。
(だけど、それだけ・・・。)
与えられたことを淡々とこなすだけ。それ以上、踏み込んでは来ない。この間のミーティングで、あれだけ語ったのに、そんなことはなかったかのような顔で。和那の胸の内にまた、もやもやした感情が浮かんでくるが、しかし今はそんなものに向き合っている場合ではない。和那は今、自分が為すべきことに意識を向けた。
出演アーティストとの調整、配信スケジュールの打ち合わせと確認、スポンサ-との打ち合わせ・・・打ち合わせが重ねられる度に、細かい修正が、一日に何度も飛んでくる。オフィスには大量のタスクが飛び交っている。
「和那さん、これが修正版なんですが・・・。」
後輩が差し出して来た資料に、和那は目を通す。
「OK。すぐに先方に送って。」
「はい。」
指示を受けた社員が離れて行くと
「こっちの資料、スポンサ-と確認取れた?」
和那は別の社員に声を掛ける。
「これから向こうに送るところです。」
「急いで。先方はお待ちかねだよ。」
「はい!」
オフィスの空気は常に張っていた。だが、そんな空気の中で・・・湊は黙々と作業をしていた。
「朝比奈さん、この修正今日中。」
「はい。」
「終わったら、すぐに関係各所へ共有して。」
「はい。」
和那の指示に頷いて、デスクに戻る。相変わらず、動きは速くないが、仕事のスキルは確実に上がって来ていると和那は思っている。
(だけど、それだけ・・・。)
与えられたことを淡々とこなすだけ。それ以上、踏み込んでは来ない。この間のミーティングで、あれだけ語ったのに、そんなことはなかったかのような顔で。和那の胸の内にまた、もやもやした感情が浮かんでくるが、しかし今はそんなものに向き合っている場合ではない。和那は今、自分が為すべきことに意識を向けた。



