列車から降り立った私を迎えてくれたのは、降り注ぐ陽がもたらす凄まじい熱気だった。 都会とはまた厳しさが一味違う暑さに、一瞬顔をしかめた私は、でも懐かしさも覚えていた。 改札を出て、かつて通い慣れた勝手知ったる道を歩み始める。 （さすがに昨日のことのよう、とは思えないけど、でもあれから10年経っちゃったとも思えないよね・・・。） そんなことを考えているうちに、やがて見えて来たその場所。そこには、彼がいるはずだった。 かつて、私の姿を見て （天女が舞い降りた・・・。） そんなことを本気で思って、一目ぼれしたというあいつが・・・。 ---------------------------- 　廣瀬　彩 × 　二階　尚輝 ---------------------------- ☆この作品の登場人物である菅野京香と西川秀の短編物語 「聖なる夜に始まる恋」もよろしければ、是非、ご覧くださいませ。☆ 　

2年ぶりの帰国 長いフライトでお疲れ気味の私が、入国手続きを済ませ 空港のゲートを出ると・・・。 何故か、見慣れた顔が目に入る。 「あんた、こんな所で何してんの？」 「い、いや・・・。」 それは、予想もしてなかった日々の始まりだった・・・。 ☆「Far　away」の登場人物 　菅野京香×西川秀の物語です。 　上記作品をお読みいただかなくても、大丈夫ですが、よろしければ 　そちらも覗いていただけたら、幸いです。

「行こう、絶対に行こう！あの場所に、みんなで力を合わせて。」 私達は、固く誓い合ったんだ・・・。 ★この作品は、以前投稿した「Some day」 「Smile Again」のいわば前段とも言うべき 作品になります。 本来であれば、本作がいわば「本編」に あたる作品であるべきだったのですが、 この作品の大雑把な構想をもとに、 作者がいわば「スピンオフ」という 位置づけになるべきの上記二作を、 なぜか先に書いてしまった為 執筆の順番が逆になってしまいました・・・。 思うところがあって、2019年夏に姉妹サイト「ノベマ！」で執筆を始めたのですが、正直存在を忘れてしまっていましたので（汗・・・）、心機一転、こちらで出直すことにしました。 更新は不定期、超スロ－になるかと思いますが、よろしくお願いいたします。★ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Since 2020 Feb

こんなに好きなのに、こんなに 想っているのに、離れていると やっぱり、最後は伝わらなく なっちゃうのかな？ 「愛」は所詮、「距離」には 勝てないのかのかな・・・？ ☆「Smile Again」の主人公 岩武由夏と塚原聡志のその後 の物語です。 時系列としては、姉妹作 「そのままの君が好き」と ほぼ同時期前後となります。 前作、姉妹作をご覧にならなく ても、読んでいただけるように 努めますが、もし興味がござい ましたら、「Some Day」を含む 姉妹作品もお読みいただければ、 幸いです。☆

突然、親からお見合いを強要された私は、とっさにウソを吐いた。 「結婚を見据えて、お付き合いしている人がいる」と。 その結果、苦し紛れのウソをマコトに、いやマコトに見せなくてはならなくなり 思い悩んでいた私に、救世主が現れた。 そして始まった偽装同居生活。私のウソから始まったこの関係を いつしか、私はホンモノにしたいと思うようになった。なのに、その思いを告げる寸前で 彼は私の前から姿を消した。 それから時は流れ、私は再び、彼と出会うことになった。 でも彼は言った。 「あの頃の俺は、本当の俺じゃないから。」 結局、何がウソで、何がホンモノなんだろう・・・？ 偽りから始まった関係は、ホンモノにはやっぱりならないのかな・・・？ --------------------------- 菱見　凪咲（28） （株）AOYAMA　受付嬢・派遣社員 × 新城　裕（28） （株）AOYAMA　業務改善プロジェクトリーダ－・御曹司 -----------------------------