湊は少しだけ黙った。そして一度息を吸い、言葉を選ぶように口を開いた。
「観客に『ここに来たい、ここにいたい』って思わせられるか、じゃないですか。」
「ここに来たい、ここにいたい・・・。」
「そう観客に思わせる熱量、それは当日出演するアーティストたちが必ず生み出してくれます。我々がすべきことは、そんな彼らが自らの持てるパワ-を100%発揮できるような、舞台を整える。まずはそれだけを考えるべきなんじゃないでしょうか?あっ、これはあくまで僕がそんな気がするってだけですから。すみません、知ったようなことを言って。」
最後にとってつけたような言葉を付け加えて、湊は席に着いた。流れる沈黙、いや誰もが湊の言葉に圧倒されていた。
「朝比奈。」
それを破ったのは笑顔の部長だった。
「めちゃくちゃ参考になった。なぁ南澤くん。」
呼び掛けられた和那は、しかし言葉を返さなかった、いや返せなかった。
(やっぱり、湊は本当は、今でも音楽の中にいるんだ、忘れてないんだ・・・。)
その思いで、胸がいっぱいになっていたから・・・。
「観客に『ここに来たい、ここにいたい』って思わせられるか、じゃないですか。」
「ここに来たい、ここにいたい・・・。」
「そう観客に思わせる熱量、それは当日出演するアーティストたちが必ず生み出してくれます。我々がすべきことは、そんな彼らが自らの持てるパワ-を100%発揮できるような、舞台を整える。まずはそれだけを考えるべきなんじゃないでしょうか?あっ、これはあくまで僕がそんな気がするってだけですから。すみません、知ったようなことを言って。」
最後にとってつけたような言葉を付け加えて、湊は席に着いた。流れる沈黙、いや誰もが湊の言葉に圧倒されていた。
「朝比奈。」
それを破ったのは笑顔の部長だった。
「めちゃくちゃ参考になった。なぁ南澤くん。」
呼び掛けられた和那は、しかし言葉を返さなかった、いや返せなかった。
(やっぱり、湊は本当は、今でも音楽の中にいるんだ、忘れてないんだ・・・。)
その思いで、胸がいっぱいになっていたから・・・。



